気温が上がり、暑くなってくると、水を飲む機会が増えてきます。
スーパーなどに水を買いに行くと、いろいろな種類があります。
いろいろなメーカーから出ているし、採水地や味が付いているなどいろいろあります。
それぞれをよくみると、大きく分けて2種類があり、軟水と硬水があります。
同じ水ですが、何が違うのでしょうか。
差はあるのか、どちらの方が体に良いのか、などを、今回はお伝えしていこうと思います。
軟水と硬水は何が違うのか
軟水と硬水の違いをまずお伝えします。
どういうものが軟水で、どういうものが硬水なのでしょうか。
硬度
水には硬度というものがあります。
硬度とは、水に含まれるカルシウムやマグネシウムの量の割合を数値化したもので、120以下が軟水、それより高いものが硬水と、WHOによって定義されています。
日本で採水されるものの多くは軟水で、硬水は一部の地域でしか採水できません。
なので、売っている水も、日本で採水されているものや、日本のメーカーのものは軟水の物が多く、海外メーカーのものは硬水が多いです。
水のラベルの成分表示のところに、よくその水の硬度が書いてあるので、ぜひ見てみてください。
ちなみに、サントリーの南アルプスの天然水は硬度30の軟水です。
軟水と硬水のメリットとデメリットは?
硬度の違いによって、それぞれメリットとデメリットがあります。
それをお伝えしていきます。
軟水
メリット
- 胃腸に優しい(マグネシウムの量が少ないため)
- 日本料理に適している(出汁をとるのに適しているため)
- 肌や髪に優しい(カルシウムやマグネシウムが少ないため、肌がつっぱったり、髪がパサパサしない)
デメリット
- 便秘やむくみ、こむら返りなどの予防には適さない(ミネラルが補給しにくいため)
硬水
メリット
- 便秘への効果が期待できる(マグネシウムが下剤にも使われるものの為)
- 肉などを煮込むのに適する(硬水のミネラル分が肉の臭みなどをアクとして取ってくれる為)
デメリット
- 人によってはお腹が緩くなってしまう(上記のマグネシウムの効果のため)
どちらの方が体に良いのか
軟水と硬水はどちらもメリットデメリットがあるため、どちらの方が良いとは言い切れません。
ただ、日本の水は軟水が多いため、日本人は軟水の方が体に合っていると言われています。
普段水分をあまり取らない人は、軟水の水を多くとると良いと思います。
便秘の改善や、筋肉がつりやすいなどの時は硬水をとると良いでしょう。
動脈硬化などにも硬水は効果があるようなので、気になる方は硬水を飲んでみてください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
硬水と軟水は用途に合わせて使い分けると良いです。
特に気になることがなく、水分を取りたい方は軟水を飲みましょう。
どちらを飲むにせよ、少ない量で良いので、こまめに水分補給をすることが大切なので、ぜひ気にするようにしてください。